駿河昌樹
(Masaki SURUGA)
エレーヌのことを記すのではなく、今回はエレーヌにむけて記そうと思う。
昨日、秋薔薇が花盛りの東京の旧古河庭園に行き、いくらか写真も撮ってきた。
薔薇の写真をとても好み、
毎年のカレンダーは薔薇の写真のものを買ってくることにしていたエレーヌには、
どこかで花の写真を撮るとよくメールに添付して送ったものだが、
亡くなってからは、もちろんそんなことをしていない。
今回はひさしぶりに、そんなふうにエレーヌにむけて、薔薇の写真を送りたい。
エレーヌがもし、自分でこのブログを書くことになったとしたら、たぶん、自分で撮った季節の花々の写真や猫たちの写真で埋め尽くすことになったのではないか。
そういう意味では、今回は、もっともエレーヌらしいブログになるといえそうだ。
旧古河庭園はエレーヌとも何度か薔薇を見に行ったところで、
彼女自身にとっても懐かしい場所だろうと思う。
エレーヌは、薔薇をはじめ、さまざまな花そのものも好きだったが、
さまざまな色合いのピンク系やムラサキ系の色をとても好んだ。
60代に入ってからは、その好みは激しくなった。
自信を持っていても、体のうちに疲れを感じるようになっていたのか、
それを癒すようにそれらの色をつよく求めていたのか、とも思う。
Le jardin "Kyu-Furukawa Teien"à Tokyo,
il est plein de roses d'automne en ce moment.
Hélène connaissait bien ce jardin et elle aimait à s'enivrer du parfum des roses.
唐突ながら、このブログに使われている背景の花に込められた思い・・・改めて感慨深く、索漠たるおもいにもなります。駿河さんにはいつまでも、この回想録をグルナックさんの為だけではなく、日本国・日本人の為に語り続けて欲しいです。終
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