フランス、オルレアンで |
駿河 昌樹
(Masaki SURUGA)
夏のエレーヌほど、どこへ行くにも日本の団扇を手放さなかった人はいない。
仕事であれ、人に会うのであれ、東京ではもちろんのこと、日本国内のどこへ旅行する時でも、どこかで貰って来た広告のついた団扇を持って出た。
フランスの方々を旅する際にも同じで、風を顔に送るのにももちろん役立つが、手頃な日よけにも持ってこいだということで、かならず片手に握っていた。
畳めるから便利だということで扇子も持ってはいたが、いざ旅立ちとなると団扇を持って行く。特別製のきれいな細工のある団扇でなく、壊れようが落とそうがかまわない宣伝の入った団扇というのが、どうも使い勝手がよかったらしい。
夏は、なにも今年や2010年だけが暑かったわけではなく、それぞれに暑い夏はいっぱいあって、世田谷でのんびりしている時もあったが、わざわざ暑いさなかに京都や奈良に出かけて行ったこともあった。
健康な時のエレーヌは、(といっても、2009年にガンと診断されるまでは外面的には病気ひとつしたことがなかったので、ほぼ一生涯を通じて、ということになるが)、夏の暑さにもめっぽう強く、「今日は暑いです」などと言いながらも、他の人間がバテているかたわらで、けっこう平気で団扇を煽いでいたりした。汗も、比較的少なかったように覚えている(汗が少なめなのは、けっしていいことではないわけだが)。
ここには、団扇を持っていることの多い、夏のエレーヌの写真をいくつか並べてみた。どの場合も、たいてい30何度以上の気温の時の写真である。
八王子の森で |
アルビで? |
八王子の森で |
町田リス園 |
町田リス園 |
アルビで |
アングレームで? |
京都、大徳寺で |
飛鳥で |
室生寺で? |
飛鳥、石舞台古墳で |
たぶん室生寺で? |
飛鳥、岡寺より炎暑の中を下りる |
飛鳥、岡寺よりの帰り、あまりの暑さに一息。 |
飛鳥、甘樫の丘で |
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